2005年4月16日、「沖縄から教科書問題を考えるシンポジウム」が開催され、市民から教育関係者、研究者らまで、150人が集い、以下のアピールを採択しました。


プログラム

 開会あいさつ
 講演 俵 義文 「『つくる会』の歴史歪曲教科書がねらうもの」
 報告1 鈴木光次郎 「子どもにとって教科書とは」
 報告2 山川宗秀 「教科書問題と沖縄」

 会場発言
 関係団体への要請文確認
 県民へのアピール採択
 閉会あいさつ
「沖縄から教科書問題を考える
シンポジウム」チラシ
「沖縄から教科書問題を考えるシンポジウム」チラシ

福地曠昭実行委員長
による開会あいさつ
俵 義文さんの講演
シンポジウム参加者
鈴木光次郎さんの報告
山川宗秀さんの報告
会場発言

県民へのアピール

戦後60年のこの年。
中学校歴史教科書が、憂慮すべき事態を迎えています。
沖縄戦についての記述が大幅に減らされました。
対馬丸などにまつわる記憶も「多くの船が遭難」とおしこめられ。
戦争体験者からあがる、「実相が伝わらない」との悲しみの叫び。
あの忌まわしい体験の、風化が危惧されています。
「自主規制」の名の下、一斉に消えた「従軍慰安婦」。
なにより戦慄させられる「新しい歴史教科書をつくる会」をめぐる動き。
子どもの立場で選ばれなくてはならないはずの教科書採択をめぐって、
東京・埼玉などであらわれた、政治をまきこんでのトップダウン手法。
そして、領土問題に端を発して、
韓国・中国から一斉にあがる、反日の叫び。

ワイツゼッガー・旧西ドイツ大統領は語りました。
「過去に目を閉ざすものは、結局のところ現在についても盲目となる」と。

60年前の忌まわしい過去に学んだこと。
戦争の愚かさと、一つひとつの命が、いかに愛おしいものか。
「戦後」60年のあゆみの中で私たちが育んできたのは、
人が人を殺さない、殺されないことの大切さ、そして、人権の尊さ。
私たちに今、問われているもの。
教えるべき、伝えるべき歴史の真実。
アジアの人々と手を結び、過去の歴史を共有すること。
私たちが今、一番おそれること。
命の尊さを伝えられない教科書が、学校で使われること。

私たちは、この集会の名において誓います。
真に信頼される関係を、アジアの人々と、
そして世界で切り結べる教育に力を尽くすことを。
歴史をゆがめる教科書や、それを後押しする集団の力に立ち向かうことを。

ともに手を取り合い、同じ思いを持つ仲間を広げ、先の誓いを実現しましょう。


2005年4月16日
沖縄から教科書問題を考えるシンポジウム



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