県民へのアピール
戦後60年のこの年。
中学校歴史教科書が、憂慮すべき事態を迎えています。
沖縄戦についての記述が大幅に減らされました。
対馬丸などにまつわる記憶も「多くの船が遭難」とおしこめられ。
戦争体験者からあがる、「実相が伝わらない」との悲しみの叫び。
あの忌まわしい体験の、風化が危惧されています。
「自主規制」の名の下、一斉に消えた「従軍慰安婦」。
なにより戦慄させられる「新しい歴史教科書をつくる会」をめぐる動き。
子どもの立場で選ばれなくてはならないはずの教科書採択をめぐって、
東京・埼玉などであらわれた、政治をまきこんでのトップダウン手法。
そして、領土問題に端を発して、
韓国・中国から一斉にあがる、反日の叫び。
ワイツゼッガー・旧西ドイツ大統領は語りました。
「過去に目を閉ざすものは、結局のところ現在についても盲目となる」と。
60年前の忌まわしい過去に学んだこと。
戦争の愚かさと、一つひとつの命が、いかに愛おしいものか。
「戦後」60年のあゆみの中で私たちが育んできたのは、
人が人を殺さない、殺されないことの大切さ、そして、人権の尊さ。
私たちに今、問われているもの。
教えるべき、伝えるべき歴史の真実。
アジアの人々と手を結び、過去の歴史を共有すること。
私たちが今、一番おそれること。
命の尊さを伝えられない教科書が、学校で使われること。
私たちは、この集会の名において誓います。
真に信頼される関係を、アジアの人々と、
そして世界で切り結べる教育に力を尽くすことを。
歴史をゆがめる教科書や、それを後押しする集団の力に立ち向かうことを。
ともに手を取り合い、同じ思いを持つ仲間を広げ、先の誓いを実現しましょう。