「11・21プレ海上デモ」に参加して思うこと

新垣 仁美(沖縄大学3年・沖縄平和ネットワーク)

 11月21日(日)、「なんくるガイドセミナー」(沖縄平和ネットワーク主催)の特別企画で、名護市民投票7周年辺野古海域海上デモのプレ行動に参加した。毎日、辺野古ではボーリング調査を阻止しようと海上で防衛施設局との激しい攻防をつづけているが、この日は施設局による作業はなく静かだった。

 この日は、なんくるセミナー参加者をはじめ、県内外からの参加者50名近くが8台の抗議船に乗って、海上に出て基地建設予定地を見回り、施設局によって建てられた単管足場やブイを確認した。私が前回、辺野古に来た8月の時点では、まだ陸上での座り込みだったが、現在は、海上に出るまでになってしまっている。

 辺野古の海はとてもきれいだ……といわれているが、本当にその通りであった。リーフ内の水深は約3〜5メートルほどで透明であり、藻場が確認できた。私が実際に辺野古の海を間近に見たのは今回が初めてで、その美しさに思わず抗議船から身を乗り出し、ずっと海に見とれていた。この海では貝や魚が豊富に獲れるらしい。こんな美しい、豊かな漁場の上に新たな基地をつくるとは本当に信じられないとあらためて思った。

辺野古漁港から出航する抗議船
(8隻のうちの1隻)

 美しいといったが、では汚れている海であればつくっていいのかというと、そうではない。ここにつくられるものは何なのかである。もちろんつくろうとしているものは人殺しのための基地なのである。実際、沖縄の基地から飛び立っている戦闘機やヘリはさまざまな戦場で現地の人を殺している。沖縄で平和を叫びつづけても、新たな基地ができるということは、犠牲になった国からすれば沖縄は人殺しの国といわれてもおかしくないのである。そう考えると本当につらいし、絶対にこれ以上新たな基地をつくらせてはいけないと思った。それで毎日、基地をつくらせないようにと地元のおじーおばーをはじめ、市民団体や本土から駆けつけてくれた方々、若い人たちもかなり多くかかわり、陸上と海上での闘いをつづけている。

 陸上では断固とした座り込みをつづけ、海上ではカヌー隊やボートでの海上座り込み、とくに海上での阻止行動はかなり危険を伴うようだ。本当にさまざまな展開をくり広げて闘っている。必死なのだ。だから、私も普通に大学で講義を受けている場合じゃない、できれば講義を休み、座り込みに参加できたら……とそのとき思った。

 施設局の対応は以前は立ち会いで反対側は断固として追い返していたが、現在は海上に作業船・台船を出し、反対側のいいぶんも聞かずに作業を進め、違法な行為をしている。違法といえば、環境アセスメントの方法も手順が逆で、すでに環境負荷を与え、何のためのアセスなのかがわからなくなっている。また、長さ2500メートル、幅730メートルもの広大な基地をつくるための埋め立ての土砂は一体どこから持ってくるのか、その前にもともと辺野古海域の地質は柔らかくてもろいと聞いたこともある。いろいろ見ていくと、事業はメチャクチャで、本当にこのまま基地をつくりつづけるのかと疑問である。明らかにおかしい。

 今回、この「プレ海上デモ」に参加して感じたことは、国によって進められているこの現状をもっと多くの人に知ってもらいたいと思ったことと、国のやり方がおかしいと思ったら、「おかしい!」と声をあげていくことが大事だということである。大学で忙しくなかなか辺野古での座り込みには参加できていないが、とりあえず私の「いまできること」は、現地で見たこと感じたことなど伝え、多くの人にその現状を知ってもらうことから呼びかけていくことだ。

 現在、私の大学では、辺野古の問題に関心のある一部の学生有志が集まり「辺野古倶楽部」というサークルを立ち上げた。もっと学生に辺野古現地に足を運んで現状を知ってもらい、みんなでこの問題を考えていきたいということで、第1回の呼びかけに学内で、沖縄平和ネットワークの大島さんが製作した「辺野古の闘い(4)」のビデオを上映した。この上映会には予想を上回る約60名もの方々が参加してくれていて、大成功だった。それ以降も興味を持った人は、メーリングリストで現地の様子などの情報をみんなに配信したり、実際に辺野古現地へ足を運んでもらったりしている。今後は県内の他の大学でも呼びかけて輪を広げていきたいと考えている。


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