(第63号;2007) 新垣仁美 「エコロジ−ショップをしていて思うこと3
 地元でできた物を消費することによって出てくるいいこと」

 私の働くエコロジーショップは、無農薬のお野菜や国内産・有機栽培の食材、無添加せっけんやフェアトレードグッズなど、どれもこだわりのある環境に配慮されたいい製品を扱っているが、その製品のほとんどは本土メーカーのものが多い。確かに本土では、技術的にも意識的にも環境への取り組みが進み、沖縄では生産できないような製品が数多く揃っている。

 しかし、地元企業を支援したいという気持ちから、なるべく地元で製造された製品を優先的に仕入れるようにしている。現在、店内で扱う県内産の製品は、北部やんばるや南部から届く旬の無農薬お野菜や、アダン葉ぞうりやクバ扇などの手工芸品、その他、月桃を原料にした食品・化粧品・雑貨など沖縄の資源を活かして作られた製品がある。まだまだ、県内産の商品が占める割合は少なく、今後もっと県内産のいい製品を増やしていきたいし、そういう企業や作り手もぜひ増えて欲しい。

 地元で生産されたものを地元で消費し、その地域の振興を図っていく「地産地消」という考え方があるが、エコロジーショップをやっていく上で、一番基本になる大事な考えだと思う。これまで「地産地消」という言葉に対する私の認識は、“地域の経済を潤す為に大事なこと”という程度でしかなかったが、エコロジーショップに関わり色々学んでいくうちに、改めてその大事さが分かった。

 例えば、お野菜は有機栽培や無農薬のモノであれば、所構わず何でもいいと思っていたが、一番は住んでいるその土地にできた旬のものを頂くことが、自分の体に良いらしい。ということは、海外より国内、国内より地元のものがいいということだ。

 それから、地元野菜のもつエネルギー。沖縄では“島野菜”と呼ばれるが、元々昔からある沖縄の島野菜は、栄養価はもちろん高く、他の野菜に比べ育ちも良く、虫にもやられにくいとのこと。地元民より、逆に本土や外国の人から注目されているらしい。島野菜というとメジャーになっている“ゴーヤー”を思い浮かべるが、他にも“ハンダマ”や“ウンチェー”など、栄養価の高いものがいっぱいあるのだが、島野菜の中には昔ブタのエサとして使われていたモノもあるということから、そういった感覚が残り、買わない方もたまにいる。また、使い方が分からないがゆえに買わないということもあり、すばらしい資源が身近にありながら、もったいないことをしているなと感じる。しかし、最近では、島野菜も評価され、食べ方も色々と紹介されてきているので、この機会にどんどん広まってくれたらと感じている。

 地産地消のメリットとして他に挙げるとすれば、狭い範囲での消費活動になることから、輸送の為に使うエネルギーが少なくなるので、環境への負担が減ること。そしてやはり、消費者として一番気になることは、どんな方が作っているのかが分かる“顔の見える関係”である。近頃ではスーパーでも、野菜のコーナーで「○○さんがつくりました」のように生産者の情報が載せられていることが多くなってきている。さらに、最近、新聞やテレビでは食品関係の偽装表示や混入物などの問題がよく取り上げられていることもあることから、消費者が納得できるように、できる限りの様々な情報開示は必要になってくるだろう。お買い物をする際に大事なことは、安心して購入できるかということである。

 また私たちのような売り手側も、手間ひまかけてまじめに作る生産者のこだわりや悩みも含め、きちんと背景を伝えて、消費者に理解をしてもらえるような工夫をしていかなければならない。作っている側も、買う側も、お互いが納得し、気持ちいいお買い物ができるような良い関係をずっとつくっていきたい。(終)

(沖縄平和ネットワーク学習部会)


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