(第55号;2006) 古賀徳子 「わたしと『平和の文化』2」

 先日、南風原町内の津嘉山小学校6年生とワークショップを行いました。6年生は「平和への願い」を総合学習のテーマにしています。1クラスの人数は35〜36人で、クラスごとに45分ずつ実施しました。

ワークショップでは、
(1) 自分の考えを表現し、違う意見に耳を傾けながら、平和とは何かを話し合う
(2) モノ(戦争遺物)に触れ、五感を使って観察することを通して、武器の本質を理解する
(3) 平和学習の楽しさを感じる、を目的にしました。

 子どもたちは体を動かしたり、モノに触れたりして、楽しんでいるようでした。このようなワークショップを体験してみたい、自分でもやってみたいという方がいたら、ご連絡ください。

「部屋の四隅」(20分)

*「部屋の四隅」は、部屋の中で「YES」「NO」「どちらかといえばYES」「どちらかといえばNO」の位置を決め、質問に対して参加者が自分の考えのところに移動するアクティビティ。全員が移動し終わったら、なぜそう思うのか意見を聞く。
*移動のため体を動かすので、雰囲気を活発にするためにも役立ち、自分と他者との共通性や違いに気づくことができる。

質問1「戦争がなければ平和だ」

【意見】
「戦争になるとたくさんの人が殺されるから、戦争がない方がいい(YESの男子)」
「戦争でなくても世界ではいろいろ大変なことがある(どちらかといえばYESの女子)」
「排気ガスで酸性雨が降って森が壊れたりしているから、戦争がなくても平和じゃない(NOの男子)」

質問2「いま自分のまわりは平和だ」

【意見】
「昔の人よりはちゃんとごはんが食べられて、豊かになっている(YESの男子)」
「不審者とか犯罪とかの問題がある(どちらかといえばYESの女子)」
「北朝鮮が武器を持っていたり、イラクとアメリカが戦争したりしている(NOの女子)」
「本土の学校ではいじめとか不登校とか、人殺しとかあるから平和とはいえない(部屋の真ん中に立った女子)」

質問3「戦争はなくせる」

【意見】
「自分たちが協力してなくそうとすればなくせる(YESの女子)」
「けんかしても話し合えばいい(YESの女子)」
「けんかはなくならないから(NOの男子)」
「政治家が勝手に戦争をしてしまうから、ふつうの人たちにはどうしようもない(NOの男子)」

【感想文から】
 「今は平和といえるのか」という質問で、私は「どちらかといえばNO」の所に行きました。そして、あかりさんが「今はふしん者や、いろいろな悪いことをする人がいるので、まだ平和とは言えないと思います。」と言いました。私はそのとおりだなーと気づきました。今日は世の中のことを考える1時間でした。

「モノランゲージ」(25分)

*「モノランゲージ」は、実物資料(モノ)や写真(フォト)をよく観察し、グループで話し合い、情報を読み解くアクティビティ。物事の多様な とらえ方や自分の固定観念に気づくことができる。
*準備したモノ(戦争遺物)…銃剣、陶器製手榴弾、 火炎放射器で焼けこげた毛布、火炎放射器で溶けたガラス、爆弾の破片、爆発した地雷、防毒マスクのろ過器

(1)モノ(戦争遺物)の数に合わせて、7つのグループに分かれる(各5人〜6人)。
(2)各グループにモノを配る。「戦争に関係があるもの」と伝え、じっくり観察してそれが何かをみんなで考えるように言う。
(3)全員で輪になって座り、それぞれのグループで考えた答えを発表する。
(4)一つひとつについて簡単に説明する。その際、武器の開発・製造にばく大なお金が使われていること、武器の「進化」によって民間人の犠牲が増えていること、地雷廃絶のように市民の手による非武装化の取り組みが行われていることなどを解説する。

【感想文から】
 今、社会は食べ物より人へのお金より、武器にお金をつかっている。今でもじらいは100万個もうめられている。じらいは人の心や体をきずつけるもの。実際にさわったものの話を聞いていると、そのこう景が頭にうかんできました。これからは武器をつくらないで、戦争もしない社会がいいと思った。

(南風原町史編集室嘱託員)



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