2007年8月現在、全国の戦争遺跡の指定は前年に比べ22件増加し132件となった。沖縄県内では指定はなく、昨年度同様8件であった。
部会の調査報告を踏まえ、県や市町村への戦争遺跡保存要請に反映させていくよう努める。
住民が戦場をさまよい、銃弾を逃れ、壕やガマの中で死んでいき、殺され、またそこで生き残ることができた。ガマの中には住民や兵隊の生活の跡が残されているが、風化による崩壊や開発による破壊が進んでいる。ガマは何を語りかけているのか、何が聞こえるのか。訴えかけてくる事柄は沖縄戦を理解する上で大切な一歩である。モノに事実を語らせ、真実を知ることが必要である。
また、これまで私たちがおこなってきた壕・ガマ撮影記録会の撮影技術や調査方法の継承は重要な課題である。そのために下記の取り組みをおこなう。
1. ガマ・壕の調査
今後もガマ調査・撮影を進めていく。ビデオ撮影方法の実践研究や撮影技術の伝達も視野に入れて活動をおこなう。
(1) 今後もガマ調査・撮影を進めていく。ビデオ撮影方法の実践研究や撮影技術の伝達も視野に入れて活動をおこなう。
(2) 平和学習に使用可能なガマ・壕の撮影記録調査を今後も継続して行う。
(3) ガマの測量調査・撮影方法を探る。
(4) その他、重要だと思われる遺跡は実地調査を行う。
(5) ウッカーアブ、第24師団第2野戦病院本部壕を丹念に調査し、ビデオ等の記録を作成して報告会を開催する。
2. 戦争遺跡の調査と保存運動を進める
昨年同様、ガマ調査・撮影活動の中間報告を行う。県・宜野湾市村に対し文化財指定の要請を行うだけでなく、戦跡調査を行うなど積極的に関わる。
(1) 県教育委員会に対し、戦争遺跡の保存および文化財指定の要請を行う。
(2) 糸満市・宜野湾市に対し、戦争遺跡史跡指定の要請を行う。
(3) その他、重要だと思われる遺跡に対して、調査測量・文化財指定の要請を行う。
(4) 「戦争遺跡保存全国ネットワーク」の活動に全国シンポへの参加や会報作成等を通じて積極的に関わる。
3. 沖縄戦に関する基礎研究(証言の分析・検証)
「大江・岩波裁判」「教科書検定問題」などを見るように沖縄戦に関する基礎研究は昨年度以上に必要である。今後も当会の活動に関連しながら、批判に耐えうる研究を続けていく。